岡山駅突き落とし事件の地方版の記事です。

朝日新聞岡山版
http://mytown.asahi.com/okayama/ ...000000906180003

『少年の弁護側は「犯行当時、心神喪失や心神耗弱にあった」とは主張せず、情状面で責任能力の程度を争うにとどまった。背景には、公判前整理手続きでの証拠の絞り込みがある。

 法曹関係者によると、少年の弁護側は同手続きで新たな精神鑑定の実施や、大阪家裁で鑑定を行った医師の証人尋問を証拠として請求したが、いずれも採用されなかったという。

 少年の弁護人の一人は「少年の刑事責任能力の有無や程度を争いたかったが、できなくなった。証拠が厳選され、防御権が制限されてしまったのは残念」と話す。』


毎日新聞岡山版
http://mainichi.jp/area/okayama/ ...040659000c.html

(少年の弁護士のコメント)
『広汎性発達障害があり、父子関係が動機にあった点を考えると、親子の指導に専門的な知識と経験を持つ少年院での保護教育が妥当だった。実刑は社会から排除する「罰」を与えることで償いをさせたとする姑息(こそく)な発想。少年本人や親子関係の改善につながらず、再犯の恐れさえある。…』


6月18日の日刊スポーツのサイトに、岡山駅突き落とし事件の加害少年に取材した記事が載っていました。
http://www.nikkansports.com/gene...618- 508085.html

『…5月の初公判では、青白い顔でおびえるように法廷に立った少年だが、判決で区切りがついたのか、落ち着きを取り戻した様子で、記者の質問に終始淡々と答えた。17日の岡山地裁判決には「納得している」としており、現時点では控訴しない方針。

 最近は、哲学書やドストエフスキーの小説を読み「人間の思考や対話について考えている」という少年。刑期を終えた後には「農業政策を勉強し、少しでも社会の役に立ちたい」と意欲を見せたが、被害者や遺族への思いを聞くと「今は、考えがまとまらない。すみません」と表情をこわばらせ、頭を下げた。

 判決は、少年に軽度の広汎性発達障害があり、精神的に依存する父親の言葉が事件に影響したと指摘。少年は今後、鑑定を担当した精神科医に「手紙を送り(相談し)たい」と話し、自分の障害と向き合っていく姿勢を示した。』


6月19日の読売新聞には、昨年の土浦無差別殺傷事件の被告と面会した精神科医の教授による、被告の精神分析の記事が載っていました。
http://www.yomiuri.co.jp/nationa...- OYT1T00055.htm

記事では、次のような分析もありました。

『「思いこむと抜け出せない、極端な思考は先天的な感じもし、軽い広汎性発達障害の可能性も否定しきれない」と新しい見方を示した。』


土浦の事件のコメントの追記なのですが、

6月19日の公判(鑑定医尋問)の模様が、MSN産経ニュースの「法廷ライブ」の記事で伝えられています。(センセーショナルなタイトルの付け方は相変わらずです)

全5ページの記事の3ページ目には、記者による以下のような記述もありました。
http://sankei.jp.msn.com/affairs...91940035- n3.htm

『弁護側は、鑑定医が行った心理検査の結果から、被告が何らかの精神的な疾患を抱えていたことを引き出そうとしているようだ。死刑を望んでいるとされる被告だが、情状面をめぐる微妙な駆け引きが続く。心理検査のうち、自閉症を診断するテストでは自閉症ではないものの、それに近い診断内容だったという』


以下のアドレスは「The Sunshine Boy 」という外国映画の公式サイトのアドレスなのですが、私は英語がよくわからないので、自閉症を描いたドキュメンタリー映画らしいことしかわかりません。すいません。
http://www.thesunshineboy.com/


6月16日の長崎新聞の「私の紙面批評」に、長崎短大教授の川原ゆかり氏(元長崎県中央児童相談所長、2003年の長崎男児誘拐殺害事件に関わる)による記事が載っていました。
http://www.nagasaki-np.co.jp/pre...906/ index.shtml

『…今までも、発達障害の子どもが起こした事件のほとんどが、事件を起こしてから「広汎性発達障害」と診断されている。言葉の遅れがなければ気付きにくいという特徴もあるが、自分の子どもを障害児だと思いたくないという親の思いがバリアーになっているような気がする。

 長崎では二つの事件後、医療・行政・福祉・教育それぞれに取り組みが進んだが、一番子どもの近くに居て気付くべき保護者の障害に対する理解は十分とは言いきれない。障害があれば偏見を持たれ、差別されるから? 子育てに関する親の思いは実に複雑で生々しい。…』


再び海外映画の紹介ですが、日本ではほとんど知られていない、シガニー・ウィ-ヴァ-が自閉症の役で主演の映画「スノーケーキを君に」(2006年カナダ映画)を紹介します。

「2006年ベルリン映画祭 オープニング作品、Genie賞(カナダ アカデミー賞)4部門ノミネート」
の秀作なのですが、なぜか日本未公開・未DVD化の作品です。私も見たことがありません。

日本でこの映画を見られたのは、昨年暮れにCS放送(スカパー)の洋画専門チャンネル「シネフィル・イマジカ」で放送されたのが唯一の機会でした。(私はCS放送未加入なので見れませんでした。)

以下のアドレスは、昨年末の「シネフィル・イマジカ」での放送の時の、「スノーケーキを君に」の紹介です。
http://cinefilimagica.com/tokush.../ 012_02_02.html

『過去を捨てようとする男と、自分なりの幸福を必死に守りながら娘の死を受け入れる自閉症女性との間に芽生える友情と愛情の物語。』

『あらすじ

 中年男アランは北へ向かう途中、ヒッチハイカーのビビアンと出会う。最初、渋々彼女を車に乗せたアランだったが、彼女の人懐こさとユーモアに次第に心を開き始める。しかし次の瞬間、突然現れた雪上車が彼らの車に激突し、ビビアンは即死してしまう。不可抗力だったにせよ、罪悪感に苛まれるアランは彼女の家族へ訃報を直接伝えに行くことにする。辿り着いた小さな町の実家には娘の訃報に大した動揺も見せない自閉症の母親リンダだけがいた。日常を支えていた娘を失ったリンダが気に掛かり、アランはビビアンの葬儀の日まで町に滞在することを決意する。一方、突然やって来たよそ者が疎ましい警官によってアランの秘密が暴かれる。アランは殺人罪で服役した刑務所から数日前に出所したばかりだったのだ。しかし、リンダとの奇妙な生活の中で、重い過去から逃げるよりも新たな道を前進していく大切さにアランも気付いていく。』

同じく「シネフィル・イマジカ」のサイトから、
映画ライターの平井伊都子さんによる「スノーケーキを君に」の解説のアドレスです。
http://cinefilimagica.com/tokush...ssay/ hirai.html


6月25日に、千葉県香取市のひき逃げ殺人事件の判決が出されたのですが、毎日新聞千葉版では、知的障害を持つ被告の少年の課題について掘り下げていました。
http://mainichi.jp/area/chiba/ ne...040255000c.html

『…少年はこれまで法廷で暴れ、出廷拒否を繰り返してきた。犯した罪や遺族についに向き合わぬまま刑に服する。今回の裁判に意味はあったのか。裁判員裁判の実施は秒読み段階だが、香取事件は、障害を持つ被告を裁くことの難しさを突き付けている。

…弁護自体も、困難をきわめた。「障害があり、自分の起こした事件の重大性や裁判の意味も理解できていない。接見も満足に行えず、被害者遺族にも向き合えなかった」

…弁護人は「刑務所に入り父親と離れたい」という少年の意思を酌み、裁判の迅速化を選択した。しかし、その帰結として、事件の原因や障害の内容、虐待が事件に与えた影響の究明は不十分に終わった。遺族は「判決は少年の思惑通りだ」と怒りを増幅させた。

…被告が知的障害や精神障害を抱えている場合、罪と被害者にどう向き合わせるのか。裁判の意味を十分理解できない被告に、いかにして正当な裁判を受ける権利を保障するのか。香取事件は重い課題を提起している。』


ジョン・トラボルタの亡くなった息子は自閉症だった、という噂は以前からあったのですが、
6月24日の「MovieWalker」の記事によりますと、ジョン・トラボルタが、息子が自閉症だったことを認めたそうです。

『トラボルタ、死亡した実子は自閉症だったと認める』
http://news.walkerplus.com/2009/0624/5/

『1月に息子が死亡した際、“自閉症で頻繁にてんかんを起こしていたのに、薬を飲ませていなかったので発作を起こして死亡した”という噂をジョン・トラボルタは否定し、息子の死は川崎病によるものだと主張していた。しかしその後、警察の調べに対して息子の自閉症を認めていたことが明らかになった。

…息子に薬を飲ませていなかった理由に関しては、“自閉症を病気として認めず、したがって薬も飲ませないというトラボルタ夫妻の信条によるもの”という噂を弁護士は否定し、ジェット君が飲んでいた薬の効用が無くなり、副作用も出てきたので服用を控えさせていたのだと主張している。』


前のコメントで紹介しました映画「スノーケーキを君に」の公式サイト(英語)を見つけました。
http://www.snowcakemovie.co.uk/

この公式サイトで、予告編動画も見られます。


みどり色さん、いつもありがとうございます。
映画関連など、少し記事にさせていただきました。香取の事件とトラボルタ関連も大変興味深いので、できれば近日中にまとめてみようと思います。


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