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この間「ダークナイト」を見て、自分の中での本年度ナンバーワンだと思いました。で、そのあと映画「デトロイト・メタル・シティ」をみたんですが、いやーひどかった。なにがひどいって最近の邦画が陥りがちな「安直な感動モノ仕立て」がまたしょーこりもなく展開されておりゲンナリして劇場を後にしました。
今回「闇の子供たち」を原作を読んでいろいろと考えさせられたにも関わらずイマイチ映画の方を見る気がしないのは「安直な感動モノ仕立て」にされてたらたまらんなと思っているからなんですが、Apemanさんのレビューを読む限り、そこまで酷くはないみたいですね。とはいえ、やはり積極的に見ようとは思わないんですが。安直なオチだったら…と思うと二の足を踏んでしまう。
かつて「日本沈没」(リメイク版じゃないほう)に代表されるように邦画は「絶望的な結末」でも必要とあれば徹底的にきっちり描き出そうという気迫があったと思うんですが、マーケティングが重視される現在では、お客様の都合を考え、耳に心地よい安直かつ安っぽい結末を拵える悪い癖がある。「ダークナイト」のような価値世界を映画の中に塗りこむような作品を生み出す力は、もう邦画にはないんでしょうか。
放蕩息子と青瓢箪 |
09.04.08 - 12:59 pm | #
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連投すみません。
ちょっと気になったのですが、gooの映画紹介でのキャプション↓
http://movie.goo.ne.jp/contents/...2554/
story.html
「ノンフィクション映画」っていうのはちょっとどうかと思いました。
放蕩息子と青瓢箪 |
09.04.08 - 1:04 pm | #
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え〜、DMCを感動話にしちゃうんですか? それはそれで実にアクロバティックな気もしますが(笑)
原作との対比で言えばいくぶん”口当たり”よくしてはありますが、簡単に救えるものじゃないんだ、というあたりはきっちり描いてますので。心配なさっているほどのことはないと思います。
ただし
>「ダークナイト」のような価値世界を映画の中に塗りこむような作品を生み出す力は、もう邦画にはないんでしょうか。
という観点から考えるのであれば、いろいろと議論の余地はあるのだろうと思います。実写映画ですから、出演する子供への配慮も必要、という点は作り手への弁護論として考慮されるべきでしょうが。
>「ノンフィクション映画」っていうのはちょっとどうかと思いました。
ひどいですね、これは。「ノンフィクション」の概念を完全に誤解してるんじゃ。別にフェイク・ドキュメンタリーの手法を使ってるわけですらないですからね。
Apeman |
09.04.08 - 1:33 pm | #
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> え〜、DMCを感動話にしちゃうんですか? それはそれで実にアクロバティックな気もしますが(笑)
ここでApemanさんが筒井的なアクロバティックさを期待されたら映画を見たときにスクリーンに火を吹きたくなると思いますよw最初は割りとスピード感があるんですが、後半カンドー話へ怒涛の舵取りをみせたあたりから江口洋介がぐだぐだと崩れ落ちるような展開になっていきます。(いや江口洋介がどういう風に崩れ落ちたのか正確には知らないんですがw)
Apeman
さんのお話を伺っているうちに見てみようかなという気にはなってきました。阪本順治監督作品というのも実は興をそがれていた一因なんですよ。そりゃーいい映画も何作かは撮ってますがどうしても「亡国のイージス」の悲劇が忘れられなくて…。
>とにかく弱々しい。弱々しく見えることが必要だからそう演じている(そう演出されている)のではなしに。
これはもう役者には体作りから要求しなきゃならないってことですよね。ハリウッドなんかじゃ当たり前なんですが…。「ダークナイト」の予告編で綾瀬はるかの「ICHI」という「座頭市」のリメイクをみたときにも実感しました。あれで「ICHI」っていわれても…場内の空気は氷点下ですよ。「デアデビル」のエレクトラ役ジェニファー・ガーナーの説得力のある体つき動きからすると天と地以上の差がありますな。日本の若い役者は顔もそうですが体に説得力がなさ過ぎるンですよ。(隠し砦の三悪人の悲劇はいつまで繰り返されるんでしょうか)
放蕩息子と青瓢箪 |
09.04.08 - 1:54 pm | #
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>江口洋介
俳優やめてくれませんかね(私とにかくコイツが大嫌いなのですすんません)。
>放蕩息子と青瓢箪 様
でも阪本監督はそんなダメな人じゃないんじゃないかと、失敗作もイッパイありますが(イッパイあるのかよ!笑)、成功作もけっこうありますよと(個人的には『KT』とか。私この人はスキなんです突然すんません)。
kamikitazawa |
09.04.08 - 2:56 pm | #
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>kamikitazawaさん
>成功作もけっこうありますよと
そうなんですよ!私も好きな作品あるんですが、ムラがあるというかばらつきがあるというか…亡国のイージスのモノクルオシサはたぶんにフジサンケイグループイズムによるものだとは思うのですが、あればっかり連想しちゃうものですから点が辛くなっちゃうんですね。いやどうもすみません。
放蕩息子と青瓢箪 |
09.04.08 - 3:02 pm | #
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>亡国のイージス
いや、福井晴敏映画が全部ダメだというのは、科学法則とか宇宙の摂理みたいなものなので誰にも避け得ないことなのです、阪本さんのせいじゃないのです(まだ言うか!)。
kamikitazawa |
09.04.08 - 3:18 pm | #
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坂本順治監督愛されてますね、どうしても好かれる直球勝負ピッチャーなものだからですかね(^^ゞ。しかしこれは笑いました。
>いや、福井晴敏映画が全部ダメだというのは、科学法則とか宇宙の摂理みたいなものなので誰にも避け得ないことなのです
N・B |
Homepage |
09.04.08 - 5:12 pm | #
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放蕩息子と青瓢箪さん
>スクリーンに火を吹きたくなると思いますよw
ジャギ様が憑依、ですかw 『亡国のイージス』はテレビで観ただけなので「怨み晴らさでおくべきか」というほどの
>「ダークナイト」の予告編で綾瀬はるかの「ICHI」という「座頭市」のリメイクをみたときにも実感
予告編は観るつもりのない映画を観るいい(?)機会ですからね。予告編ってとりあえずインパクトのあるシーンを見せるもんじゃないですか? なのに
>日本の若い役者は顔もそうですが体に説得力がなさ過ぎるンですよ
ということを感じちゃうんですよね。あとは脚本の詰めの甘さ、かな。
kamikitazawaさん
>成功作もけっこうありますよと(個人的には『KT』とか
これは劇場公開時に見逃してしまってまだ観る機会がないんですよ。今回の印象を払拭してくれるかどうか、DVD借りてみようかな。
>いや、福井晴敏映画が全部ダメだというのは、科学法則とか宇宙の摂理みたいなものなので誰にも避け得ないことなのです
N
・Bさんにえらいウケてますが(笑) ただ日本のサブカルの駄目な部分がなにか、ということと密接に関わっているんじゃないか、と思います。
Apeman |
09.05.08 - 12:03 am | #
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>日本のサブカルの駄目な部分
三一書房から出てる「ネット右翼とサブカル民主主義」という本の第2章で、そのへんのことが「亡国のイージス」もからめて書かれてます。
ただ、この本はこの第2章だけはそこそこおもしろいんですが、他の章はまるでダメな本でしたが。
norisu |
09.05.08 - 2:40 am | #
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>日本のサブカルの駄目な部分
パッと見デカいコト(戦争だの歴史だの治安だの)を取り扱ってるんだけど、ミョーに分際を弁えてて実はちっとも壮大さがないところ、とかですかね。
とは言っても「人生で必要なことはすべてガンダムから学んだ」と真顔で言う人に何かを期待してもまったく始まらないという気もしますが(差別発言)。
分際は弁えてるのに自分は見えてないとでも言いましょうか。
あ、それからホント『KT』はオススメします。テーマその他のホンスジ以外の部分でも、「どう見ても本当に20歳若返ってる原田芳雄」とか「これを健気と言わずして何を健気と言えばいいというくらい健気さ炸裂の助演女優」とか「ホンモノにしか見えないKCIA。バカさも含めて」とか、見所満載です。
kamikitazawa |
09.05.08 - 3:09 am | #
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norisuさん
その本、私も買ったんですが、部分的な観察はともかくとして全体としては?のつく本多と私も思いました。
kamikitazawaさん
そうそう、その「ガンダムから・・・」の問題です。司馬遼太郎から歴史を学んじゃったオヤジと通じるものがありますが。
小説(ないし映画)の問題にもどせば、アニメなら見過ごすことのできる点も実写映画になると鼻白んでしまうわけですよ。NHKの「アニメ夜話」でミハルが死ぬシーンが一番好きだと語っていて、まあ別にそのこと自体に文句は言いませんけど、そういう感受性が大衆文化のなかにどう現われるか、というのは注視する必要のあることじゃないか、と。
Apeman |
09.05.08 - 5:57 pm | #
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>NHK
の「アニメ夜話」でミハルが死ぬシーンが一番好きだと語っていて、
これははるか以前にも書き込んだことですが、アニメでは飛行機から吹き飛ばされて海に落ちるまでどの時点で死んだのかわからないのですが、マンガのオリジンの方でははっきり最初に死んだことが描写されているんですね。まあ、このことを知っていてではないでしょうがアニメを意識したのは確かでしょうね。
N・B |
09.05.08 - 8:03 pm | #
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その違いがこの文脈においてなにを意味するのかちょっと判らないのですが(あるいは説明してもらったけど忘れたのかもしれませんが)、私の論点はあのシーンを好む感受性が一定の支持をうけるところにサブカルにおけるミソジニーの問題を見いだせるのではないか、ということです。ミハルを殺した富野監督や福井氏のメンタリティに直ちにミソジニーを読み込む、ということではないですが。
Apeman |
09.06.08 - 12:57 am | #
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>司馬遼太郎から歴史を学んじゃったオヤジ
以前シバレン先生がシバリョー先生について(さすがに名前は挙げてないんだけどそんなもん一発で解る)、
「忠義ヅラした宮仕えの文学」
と一刀両断に叩っ斬ったことがありまして、うわぁヒドいこと言うなぁと鼻白むとともにいやぁウマいこと言うなぁと感心したことがあります。
で、この評言は福井氏なんかにまさに当てはまるなぁと思いますね。なんであんたそんなにスイスイ「参謀の視点」で小説書けるんだと。いやそういう人は非常に多いですけど、「無邪気さ」という点で福井さんは一頭抜いてると私は思います。ホント自分が見えてないなと。
kamikitazawa |
09.06.08 - 4:52 am | #
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ガチというかストロングスタイルでツッコミ入れてますねw だいたい同意です。もうちょっと練ればどうにかなりそうな部分がけっこうあったのではと思います。まあこっち方面はツッコミ出したらキリがないんでスルーしますw
>“大人”の感覚ではつい「目の前の一人をまず助けようとするボランティア」と「見たものを書き、構造を変えようとする新聞記者」との対比で後者に軍配を上げてお終いにしたくなるが、実のところ新聞の国際面なり社会面に何度か記事が載った程度では「構造」なんて変わんないじゃないか、という現実に監督は自覚的であるように思えたので。
>音羽信子のキャラクターへの拒否反応がネットで見受けられるということで、
掲示板で、
>私が気になったというか、やっぱりなと思ったのは、この映画の意義を、(それこそナイーブに)賞賛し、「まずは知ることです。」とか言いながら、宮崎あおい演じるキャラをアレなdisり方する一部の「リアル一般人」のみなさまです。
と書いたのですが、この手の方々は、まるで江口洋介キャラ(やもう一人の記者)そのもののように、「システムを壊さなきゃ意味ない」とか言いながら宮崎あおいキャラをdisってるんですよねえ。「世間知らず」とかまあいろいろ。
なんというかまあテンプレみたいなもんです。そういうブログエントリーがゴロゴロあります。ナイーブな宮崎あおいキャラをナイーブにdisるあなたがたがこそナイーブです、というのをもう通り越して、世間のみなさまは有能ですばらしいですねえ世界の未来は明るい明るい、と素直に感心してます。
というか、『KT』好きだけど『イージス』は・・・ってみんな一緒ですねw 普通に『ザ・ロック』を丸パクリすりゃいいのにとか思った記憶が。阪本監督って井筒監督の弟子筋で仲良しのようですから、井筒監督の『イージス』評が聞きたいですw
福井さんですが、昔、『ローレライ』の公開ついでに『報道2001』にゲスト出演していたのを偶然見ました。番組側は、「国家の威信」や「日本への誇り」を―――ようするに、日本人はもっとナショナリスティックになるべきだし、最近やっと日本人は目覚め出してきた。福井さんの存在もその流れの中にある、という話―――福井さんに語らせたかったようですが、司会者の振りにまったく乗らず、真面目な顔してシレっと「最近の日本人はナショナリスティックすぎてちょっとよくないですね。もっと落ち着かないと。」的なことを言ってました(福井さんの書いたもの知ってればこういうこと言いそうなのはわかりそうなもんですが)。いったいどんな打ち合わせを番組前にやったらこうなるんだと笑えましたw というか、「番組側の思惑と逆のことを言うゲストの絵」が好きな私です。
Aosho桃色椎茸 |
09.06.08 - 2:34 pm | #
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Aosho桃色椎茸さん
>ガチというかストロングスタイルでツッコミ入れてますねw
いやぁ(^^; まあどうでもいいと思ったらこんな手間もかけないんですが。ただ、どの点をとっても別に予算を倍にしないと実現できないようなことじゃないんですよね。まさに「もうちょっと練ればどうにかなりそうな部分」で。だからこそ余計にもったいない。
>世間のみなさまは有能ですばらしいですねえ世界の未来は明るい明るい、と素直に感心してます。
「善意で世界がよくなるなら苦労はない」とか「地獄への道は善意で・・・」とかもテンプレですよね。そりゃまあごもっともではあるんですが、その「善意」がメインストリームになっていない結果がいまの世界であるわけで。
>(福井さんの書いたもの知ってればこういうこと言いそうなのはわかりそうなもんですが)。
それは笑えますねw サブカルの文脈無視して考えてるからそんなこと言い出すとは思いもしなかったのかな。
Apeman |
09.06.08 - 4:37 pm | #
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>地獄への道は善意で敷き詰められている
左翼嫌いのみなさんはこのセリフ好きですなー。
私は最近この文句が出てくるだけで「あ、この書き手、バカ」と深く確信してしまうという「別の条件反射」が形成されつつあって、それはそれで非常に迷惑しておりますよ(笑)。
kamikitazawa |
09.06.08 - 5:48 pm | #
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かといって、この台詞を好んで使う人々自身、自分は善意で行動していると思っていそうなあたりがまたなんとも・・・
Apeman |
09.06.08 - 10:54 pm | #
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私なんて地獄のような現実だからこそ理想を掲げる意味があると思っているので、原作の音羽恵子の行動は理解できましたし、disるのはどうよ?と思っています。
ロシア版「12人の怒れる男」をみてきましたがプロットを生かしながらも換骨奪胎というか、設定を生かしてきちんと「別な物語」へ昇華してました。こういうのが正しいリメイクだなと思いました。亡国のイージスなんてのは本当にだめなリメイクですよね。ザ・ロックのよさをまったく生かしてない…ってアレ?
放蕩息子と青瓢箪 |
09.08.08 - 12:09 pm | #
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長年の活動実績があるペシャワール会ですら、ひとり犠牲者が出るとバッシングの対象に選ぶ人間がいるわけですからね。自分の不作為を思い起こさせる存在が目障り、ということなのでしょう。
>ロシア版「12人の怒れる男」をみてきましたがプロットを生かしながらも換骨奪胎というか、設定を生かしてきちんと「別な物語」へ昇華してました。
まったく異なる文脈でどう映画化しているのか、興味はあるのですが未見です。しかし12人がすべて男なんですよね、オリジナル通りに? すんごく低い確率だと思いますがw
Apeman |
09.08.08 - 6:55 pm | #
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最近の日本映画は、話題作が近場の名画座にきても躊躇しちゃいますね。
昨年は北野&松本監督作品二本立てを観たあとに風邪ひきましたし。
『パコと魔法の絵本』は監督の前2作が楽しめたのでちょっと期待してますが。
ところでちょっと話題になってた↓こちらの映画評はどう思われます?
http://www.cinemaonline.jp/review/ken
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド評とか頭を抱えてしまいました。
ホドロフスキ |
09.09.08 - 8:43 am | #
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>昨年は北野&松本監督作品二本立てを観たあとに風邪ひきましたし。
そんなに冷え込みましたか(^^;
>ところでちょっと話題になってた↓こちらの映画評はどう思われます?
あ〜、町山さんがブログで槍玉に挙げてましたね。自分が観た映画の評をいくつか読んでみましたけど・・・プロフィールの「観客としての視点を大切にする批評が大好評」というのは逆に言えば評論家としての方法論がない、ってことでは? あとはまあ仕事なんで、選り好みをしてられないというか、わかんない映画でもなんか書かなきゃならないが、わかんないところを調べてカヴァーする気もない、って感じでしょうか。『俺たちフィギュアスケーター』はこうですよ。
> 男女ペアが当たり前と思われていたフィギュアスケートペア競技に、男2人で挑むという逆転の発想。国際ルールでは認められていないはずだが、米国内では OKなのだろうか。
んなわけないだろw
>ただ、ウィル・フェレルの二重あごとだぶついた腹を、特訓をするうちにそぎ落としていくというくらいのリアリティは出してほしかった。
とりあえずコメディに関してはこの人のセンスを信頼しない方がよさそうです。
Apeman |
09.09.08 - 10:59 am | #
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すみません、長くなります。
映画は見ていないのですが、サブカルやガンダムで戦争を語るオタクとして来ました(笑)。
ちょうど『反日マンガの世界』というムックを読んでいるのですが、作中描写を誤った歴史知識で否定しつつマンガとして楽しむ評が散見され、もやもやした気分をかかえています。社会的な大きな背景とドラマを完全に分離して、娯楽として楽しんでいるわけです。どのような楽しみ方も自由ですが、フィクションから社会的な意思を読み取ること、それ自体は強く肯定したいと思っています。
その流れで、最近はOVA『ブラック・ジャック』を見直して感嘆するばかりです。戦争や歴史という壮大な出来事に関わりつつ、一個人として振り落とされ、しかししがみつこうと歩み続ける主人公の姿勢がたまりません。
>スクリーンに耐える肉体的なプレゼンスがない。
最近に韓国映画を見て思ったのですが、今の邦画が持ち合わせていないのは、暑苦しい語り口でも、巧みな撮影や照明でも、数をこなして良くなったCGでもなく、役者の身体性だと思いました。
極端な話、そこらの道端で撮影しても、構図と照明と役者さえ適切なら映画らしい画になります。
>警戒心無さすぎ。
わりと役者の身体性がついてきている特撮ヒーロー番組では、ここでザルもいいところな場合が多いですね。
通常はお約束として変身場面が見られないのに、正体が明かされる回ではあっさり目撃されたり。
>小説(ないし映画)の問題にもどせば、アニメなら見過ごすことのできる点も実写映画になると鼻白んでしまうわけですよ。
ただ、逆に深い印象、目指す表現を獲得しようとすると大変で……実写ならば優秀なスタッフと時間と予算があれば満点に近づけていけても、アニメだと合格点まで比較的たやすくいけた後は頭打ちになりやすく……
>『亡国のイージス』
阪本監督へ依頼が来た時、すでに脚本が出来上がっている段階だったそうです。それ自体はよくある制作体制ですが、阪本監督はいつも脚本に深く関わるタイプだったので、あらかじめ脚本が出来ている亡国のイージスは挑戦みたいな気分で監督したとか。映画を見た後ではいいわけっぽくも感じますが(苦笑)。
一連の福井原作映画では、和製ダーティハリーとして最も無難に映像化できていたと思います。……最後の沈没シーンの合成さえ良ければ特撮映画としても評価できました。
>福井晴敏
『報道2001』はたまたま見かけて笑いました。あまりに普通の人なところが、逆に特異な作家だと思います。自称中立一般人な普通の人ではなく、市井で見かける善良なノンポリとあまり変わらない。
作家やオタクなら「ミハルが死ぬシーン」なんて普通の泣かせ場面は選ばないだろうに、そこを選んでしまう。少しはひねるか、あえて素直に選んだ理由を語りそうなものでしょう(笑)。
小説家としても、いつも物語の本筋は単純明快。極端な理想主義者が暴力的に世界を変えようとして、そこそこの能力ある現状肯定な現場人間が主人公として押しとどめる。その単純な二項対立プロットに、資料引用や各登場人物の描写を大量に詰め込む。様々な枝を広くはりめぐらせることで読者に考えさせ、物量で圧倒して小説を読んだ満足感も与える。しかし、映像化するために余剰となる枝を打ち落としていくと、単純な細い幹だけがあらわになってしまう……
他にもいくつかインタビューや対談を読みましたが、うらやましいくらいに正しく戦後民主主義の子供と感じます。こういう人は、おうおうにしてカジュアルな民族差別やパターナリズム発言をぽろっと口にしてしまうものですが、驚くくらい福井氏は現実では慎重。自分のいいたいことを全て作品にこめるタイプなのかもしれません。
kamikitazawa
さんの指摘する「無邪気さ」を、良くも悪くも持っている人と思います。
ほっけ |
09.10.08 - 8:29 am | #
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>作中描写を誤った歴史知識で否定しつつマンガとして楽しむ評が散見され、もやもやした気分をかかえています。
当該のムックは未読なのですが。「社会的な大きな背景とドラマを完全に分離して」というのは場合によっては大文字の政治から作品の自律性を守るためにも使えるわけですが、この場合はそうではない、ということでしょうか。
>今の邦画が持ち合わせていないのは、(中略)役者の身体性だと思いました。
アメリカ映画との比較だけなら、「ギャラが安い→役者、タレントを撮影のために十分拘束できない→身体を作り込む時間がない」といった言い訳もできるんですけどねぇ・・・。
>わりと役者の身体性がついてきている特撮ヒーロー番組では、ここでザルもいいところな場合が多いですね。
そういえば今の『仮面ライダー』、キバの正体って関係者はみんな知ってるもんだと思い込んでたんですが、最近の回で名護が初めて知る・・・という描写があって。まあ寝ぼけ眼で目覚まし代わりにテレビつけてる視聴者もついていけるようにしようと思えばしかたない、って側面もあるかな、とw
とはいえ
>ただ、逆に深い印象、目指す表現を獲得しようとすると大変で……
このあたりは技法の問題、制作体制の問題とは別に受容する側の問題としても考える必要があるのかもしれませんね。
> 作家やオタクなら「ミハルが死ぬシーン」なんて普通の泣かせ場面は選ばないだろうに、そこを選んでしまう。
当初の問題に関わることですけど、アニメの場合主要なキャラクターの年齢に大きな制約があって(などというのは釈迦に説法でしょうが)、そのことが物語にエグさを与えることがしばしばあるわけですが、それが「リアル」だとして留保抜きで評価されちゃうことがあるような気がしてならないんですよね。hokusyuさんの
>「この残酷さにこそリアリティがあるのだ」って言って。キモいなあ。
http://d.hatena.ne.jp/hokusyu/20...u/20080525/
p1#c
という評と重なることだと思いますが(私は『イリヤの空』って知らないので一般論ですが)。
>極端な理想主義者が暴力的に世界を変えようとして、そこそこの能力ある現状肯定な現場人間が主人公として押しとどめる。
まんま『コードギアス』w
Apeman |
09.10.08 - 12:05 pm | #
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「12人の怒れる男」は女性が二人ぐらいしか出てこない(それもチラっと)ので逆に違和感がなかったです。封建主義的な感じよりも「暇人が寄り集っている」感がよかったです。他の場面で女性があふれているとなんでそこだけ?と思ったかもしれませんが最初から女性が登場しないのですっと物語に入り込めました。是非Apemanさんにも見ていただきたいなと勝手に思っています。
日本映画はとにかく編集が下手でこれは職人的な編集担当がいなくなったせいかと思います。(芸術性はないが一定水準に仕上げることは可能)昔のプログラムピクチャーをみていると、内容はさておきけっこう見ていられるンですよね。これは編集が巧い、ということがあると思います。無意味な花鳥風月ショットを挿入したりしないしw
福本さんの「12人の怒れる男」の評には割りと納得です。でもなんとなくパンフで同じような意見を読んだような…w
放蕩息子と青瓢箪 |
09.10.08 - 3:36 pm | #
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私もスケジュールさえあえば観にいきたいと思っているのですが>『十二人の・・・』。
>昔のプログラムピクチャーをみていると、内容はさておきけっこう見ていられるンですよね。これは編集が巧い、ということがあると思います。
うえで話題になったような、フィジカルな存在感も違う感じがするんですよね。これは今の日本映画の場合、テレビで見る顔ばかりという事情もあるのかもしれません。
Apeman |
09.11.08 - 9:52 am | #
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>女性が二人ぐらいしか出てこない
えー、『沈黙の艦隊』みたいな感じですか?
田中 |
Homepage |
09.11.08 - 2:18 pm | #
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田中さん
一瞬セガール作品の話かと思いましたw
放蕩息子と青瓢箪 |
09.12.08 - 3:39 pm | #
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